『ふるさと講座』1月例会
本年1月の例会。型どおり新年の挨拶をすませる。
1コマ目は河合克巳先生の「知多半島の自然」。講義は、「80万年前の知多半島は・・・。40万年前の知多半島は・・・」と続く。その証拠は「師崎断層に見られ・・」と自然の地層の中にあるという。
自然・地理は、100万年以上も前の〝証拠〟をあげて話せるわけだ。うらやましい限りだ。
「太古、伊勢湾は瀬戸内海と繋がっていて・・・」などと、とても現代感覚では信じがたい話も、「その証拠はこれ・・」と言われると黙るしかない。
2コマ目は小生の「知多半島の陰陽師」。これはわずか4~500年前の話。しかし、陰陽師という、摩訶不思議な職種の得体の知れない存在に〝証拠〟は薄い。仮説を立て、それを補強してゆくしか論拠を得にくい。
「秀吉に京を追われた百数十人の陰陽師が尾張、三河に住み着き、陰陽道、万歳、普請などを生業に暮らし、やがて土地の有力者になった・・」。「さらには、新吉原遊郭の建設とも無関係ではない」。
その証拠は「西まさるが現在、探索中である・・」、ではいかにも頼りない。
ともあれ会場の皆さんは身を乗り出して聞いてくださっていた。
退院以来、椅子なしで立って長時間の、まともな講座は今回が初めて。少々疲れたが、自信もついた。来月2月例会も続きをやりたいと思っている。
今年初のはんだ郷土史研究会『ふるさと講座』につき、ご報告まで。