チリンチリン

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「お父ちゃんとチリンチリン乗ろうか」「お父ちゃんとチンチン乗る?」後者は何か変。チリンチリンは自転車のイメージですね。
「自転車の正式名称はチンチン自転車では?」という質問をもらった。私は自転車の修理はするが、自転車についての研究者ではないので、正確な答えをする自信がありません。それで、以下ごちゃごちゃとした話を。
 法律的に言えば自転車は軽車両に属し、道路交通法にも【人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつレールによらないで運転する車】と規定されている。また普通自転車は長さ190cm幅60cmを超えず、側車及び鋭利な突起物が付いていない二輪及び三輪のものと定められている。分かりにくい?だが、自転車の試験を受ける時一生懸命覚えました。
 明治の初期に自転車が輸入され評判になった。そこで日本でも自転車を造る者が出てきた。ミヤタ自転車の創業者宮田栄助である。名古屋では、岡本松造が英国まで行って研究し、ノーリツ号という自転車をつくりあげた。岡本は名古屋では豊田佐吉、バイオリンの鈴木政吉と並ぶ発明家として知られている。
 自転車は明治期では自在車・西洋車という呼び方もあったようです。また銀輪という言い方も自転車を表しています。現在でも自転車業界のことを輪界と呼んでいます。英語では自転車はバイクまたはバイシクルです。だが、日本ではバイクはオートバイを指します。チャリンコという言い方も広く使用されていますが、語源がはっきりしていないようです。近年、名古屋地方を中心にケッタ、またはケッタマシンという言い方もありますが、あまり上品な表現ではありません。

*写真はオーディナリー型自転車(江戸東京博物館)

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