ヒロシマ・ナガサキ、そして・・
8月6日はヒロシマの日。8月9日はナガサキの日。
この日が来ると俄かに平和コールが起こる。そして時機がすぎると静かになる。
文句を言っているわけではない。たとえ短期間でも「戦争と平和」に向き合うとことは大歓迎だ。
ずいぶんと前になるが8月6日に広島に行ったことがある。暑い日だった。
「ヒロシマね」「そうヒロシマだ」澄み渡る蒼天見上げ駅頭にいる
こんな歌を作った日だ。
その時の原爆資料館(広島平和記念資料館)の館長が河村盛明さん。毎日新聞の記者で歌人。朝鮮人被爆者の慰霊碑を記念公園内に移築することに尽力された人。
立派な人だった。
説教もされたが、よく飲みにも連れていってくれた。広島の銘酒「酔心」が直営する居酒屋が得意だった。
高そうなナイトクラブへも連れて行ってくれた。
そんな店で飲んで語った。
当時のインテリは厭戦論者が当たり前。平和を希求することが進歩的だった。
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あれから数十年。
「太平洋戦争に無条件降伏した日本は…」とぼくが、ある会の卓話で喋った。ある会とは高収入、高学歴の人が集う会だ。
すると卓話後に強烈な反論が来た。
「太平洋戦争じゃない、大東亜戦争というべきだ。それに日本は無条件降伏はしていない。天皇制の護持という日本人の根幹を守ることを条件に終戦したのだ!」。
主義主張は大切で、どんな主張にも反発するつもりはないが、
日本のインテリの論調は明らかに変化している。
今のインテリ層では戦争希求論が主流のようだ。
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三輪明宏のライブをユーチューブで聴いた。
ライブの最後に三輪はこう叫んだ!
「日本帝国主義 万歳! 大日本帝国 万歳!」。
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写真=「原爆投下数日後の広島」きのうまでここに35万人の人間が住んでいた。犬や猫も棲んでいた。=米軍撮影
写真=「空母・瑞鶴の沈没」=この艦上にいた将校から貰った写真。将兵たちはどう叫んでいたろう。