半田・鴉根弱者救済所

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 久しぶりに鴉根の榊原弱者救済所跡を訪ねた。
 芳名碑や史跡を近く移転する予定で、その取材で来たテレビ局のディレクターを案内してのことだ。
 こんな用事がないと来ないぼく。亀三郎翁はさぞがっかりしていることだろう。
 「すみません」。

 驚いたのは跡地の荒れ方。
 それに、
 それでも必死に草刈りや整備や続けてくださっている努力の跡があちこちに、みえたこと。
 何とか、この日本初で日本最大の民営の弱者救済所の跡地を守りたい。
 それが無理ならせめて、その弱者救済の精神だけでも守りたい。

 しみじみ、そう思った。

 写真は今日現在の「芳名碑」。91名の支援者の名が彫ってある。
 もう一枚。崖の途中に「青いすだれ」がかけてある場所(すだれの奥に大きな洞穴がある)が、「三足狐の住処」。
 この救済所のシンボルだ。

 救済所跡地の坪数は990坪。
 幸せの風よ、吹け~っ。

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