地の神様
先日、浜名湖方面へ旅行に出かけたとき、ある家の庭の角に初めて見る神棚のようなものを見つけた。それはコンクリート製で、40センチほどの高さがある家の形をしたものである。花筒もあるので、何か祀ってあることは分かる。聞いた方が早いので、その家の人に尋ねた。すると、「これは地の神様です」という答えであった。「その神様はどんな神様ですか」と訪ねた。すると「よく、分からないが、この辺りではどこにでもある。ほしい時はホームセンターへ行けば売っている」と返事がありました。
帰ってから少し調べたら、この「地の神様」を祀る風習は静岡県西部と三河の一部のみで祀られているようです。この神様は戌亥の方角(北西)の屋敷の外に置くもの。神様の名前は大地主之神で、毎年12月15日に、例祭が行われる。また、どこかで、神仏習合したのか、亡くなった方が50回忌を過ぎると、地の神様になるとも言われている。乙川、亀崎にはまだ多く残っている鬼門地蔵と似た地域的な慣わしなのように感じた。ちなみに、地の神様はコンクリート製だと3500円から5000円くらい。木製でトタン付きは4000円から15000円くらいである。ネット販売もあるようですので、信仰心厚い方はぜひどうぞ。
* 写真は家の角にあったコンクリート製の「地の神様」