女相撲

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 大碇紋太郎の時代を調べていたら、旅相撲というか旅芸人というか、
 いわゆる地方に巡業をして稼ぐ「女相撲」の資料をみつけた。

 女相撲一行は地方の寺社の境内などで興行をするのだが、
相撲を取るばかりでなく、力自慢や大酒を呑んでみせる見世物をしていた。

 写真は一人の女力士の腹の上に餅つきの臼を置き、
 その上で何人かで餅をついてみせるわけだ。

 ドスコイ! ドスコイ! と搗く。

 つき上がった餅は見物人に売る。

 ドスコイ! ドスコイ! 

 悲しく。儚く。でも生きる力に満ちた女相撲一行。
 ドスコイ!

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