小栗風葉あれこれ 9月例会

ファイル 421-1.jpgファイル 421-2.jpg

 9月例会は小栗忠彦氏をお招きし「小栗風葉」を語っていただいた。
 彼を紹介する際、ぼくは少々感情が高ぶって言葉がかなり走ってしまった。と言うのは、この地方の人にとって文学者の認知度(リスペクト度)があまりにも低いと常々感じていたからだ。
 「半田生まれの小栗風葉という作家は日本を代表するレベルの文豪なのだ! 夏目漱石、徳冨蘆花らと肩を並べる人なのだ! それなのに地元の人は風葉をあまりにも知らない!」と言いたかった。
 今日の講師、小栗忠彦氏を会場で紹介する時もあえてこう言った。
 「小栗さんは風葉の弟のお孫さん。その親戚には梅原猛や小中陽太郎がいる。梅原先生は日本を代表する作家で哲学者。小中先生は作家で人気のある言論人ですよ」
 そしてぼくは、こう毒舌を吐いた。
 「普通ね、都会ならね、小栗風葉の孫で梅原猛と小中陽太郎の従兄弟の人なら、みんなから一目置かれるよ。しかしこの地方ではね……」。
 ぼくも文学者の端くれだから、ちょっとしたジェラシーがあったのかもしれない。ちょと言い過ぎた。

 講座「風葉あれこれ」は良かった。身内ならではの秘話も聴けて貴重だった。また、機会を持ちたい。

 *写真は講演する小栗忠彦氏と風葉関係書籍。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です