尾張国中野郷から遠州へ
榊原亀三郎と半田鴉根救済所に関する取材で浜松市から天竜川近辺に出かけた。半田とこの地域の関わりを知るのが目的だ。昨月から3回目の訪問。いっぺんで済ませればいいのだが、要領の悪さは相変わらず。熱中症を心配しながら猛暑の中を小一時間も歩いた。
東海道が西から天竜川を渡る所に「中野町」があった。そこに神社が。高札に「尾張国中野郷から移住の中野氏の―」との記載。
やった! 関わりを見つけた!
天竜川の河原から小栗照夫さんに「尾張国中野郷はどこか、至急調べて」と電話。まもなく「幡豆郡か、西尾市か、南知多。そこに中野郷あり」と返信。幡豆も西尾も三河国だ。尾張は南知多だ! これは黒鍬衆の足跡だ! と一人で大喜び。天龍川の河原で一人で踊った。そんなぼくを見て、さぞかし人は不審に思ったろう。
さて、南知多・中野郷の黒鍬衆が、天竜川の護岸工事に行き、そこで集落をつくる。やがて同地に住みつき「中野村」となった。
――さてお立会い。その結末は近日中に報告します。
*写真は天竜川。阿久比川より大きいのだ。