恒例『わが家のお宝展』
年に1回の「お宝展」。
今年は日露戦争の戦況を伝える新聞社の号外355枚に加え、当時の写真が60枚ほど、それに日露戦争時の軍服、勲章、砲弾などが展示された。
号外は本美吉朗さんのコレクション。軍服は杉江久男さんの祖父、仲太郎さんの物。
貴重な品々に来場者から感嘆の声が。
本美さんの祖父、杉江さんの祖父は共に日露戦争に出征して、軍功をあげて帰還された方。
お二人とも帰還時に勲章とお金が下賜されている。共に軍曹。下賜金は共に「金参百円」だった。
当時の300円は今の貨幣価値に直すと、300万円? 500万円?
こんな下世話な話にも花が咲いていた。
号外をしっかり読むと、〝日露戦争は負けていた〟ことがはっきりと分かる。
大本営発表の「勝った、勝った」の戦意高揚報道に国民が騙されていたことが分かり、複雑な気分だ。
終戦条約を批判する新聞は最終的に「発行禁止」になっている。
今流に言えば、秘密保護法に基づく報道の規制である。政府を批判するとこうなるのだ! 怖っ!
鉄道展は、主に、山本博信さんのコレクションに半田市鉄道資料館の協力の品々。亀崎小学校が作った「鉄道唱歌」も紹介された。
鉄道グッズに興味のない、ぼくには分からないが、食い入るように見る人の熱心な目が印象的だ。
豊川市から、彦根市からわざわざご来場の人が。
鉄っちゃんは凄い。
当日の『ふるさと講座』はお宝展の流れもあり115名の出席。久しぶりの100人超えだ。
沼津市の〝沼津史談会〟さんもマイクロバスで10名が出席してくださった。遠路、ありがとうございます。
写真の講座の壇上は、沼津史談会の井口賢明氏。氏は、日露戦争時の陸軍少将(後に大将)井口省吾の係累。井口大将の話を50分してもらった。井口大将は軍人としてより、陸軍大学校教頭、校長など、教育者として功績があったと習う。