我が家の古写真1
古写真は語る①
どのくらい古いと古写真と言うかは、はっきりとした基準はないようである。小学生にとっては幼稚園の時の写真が古写真である。人それぞれ懐かしいと感じる写真は違うということでしょう。一般に江戸時代末から昭和初期までのものを一応古写真と言うようである。その中でも超貴重な江戸時代のものはもちろんであるが、明治時代の写真もかなり数が少ないので正真正銘の古写真と言えるでしょう。
我が家には明治時代の写真はない。最も古いと思われるのが上の写真である。年代は大正8年頃か。祖父が写っており、父から聞いた話から推測すると、ほぼ間違いないと思う。
この写真を始めて見たとき身内だからであろうか、おじいちゃんはすぐ分かった。右端の姉さんかぶりをしている人物である。おばさんにそっくりだからである。おじいちゃんが余興で女装をしていたのである。この時代、祖父は自転車製造工場の小僧をしていた。その仕事が一段落したお盆休みであろうか、仲間と一緒に仮装大会をした時のもののようである。まだ、小学校でたての少年も多く写っている。写真はイタミが激しいが我が家に残った大切な一枚の写真である。だが、私だけしか分からない一枚でもある。
次回も我が家の写真を取り上げ、その後は佐吉、藤八の写真について取り上げる予定。