新春より
罹患以来、作業効率が極端に低下している。
作業効率だけでなく、作品や文章の質まで低下しているのじゃないかとビクビクしている。
月末締め切りのコラムの仕事を2つばかり積み残している。先方の出版社が年末年始の休業中だから催促もない。気持ちの良い正月だ。
とも言っていられないので正月2日、Step誌の「にしさんぽ」の取材に出た。今回は「小鈴谷」を書く。
伊勢湾沿いに車を走らす。運転は運転手兼アシスタント兼西まさる編集事務所社長兼ピアニスト兼地元のコーラスグループの指導者兼わが女房の優子さん。けっこう忙しい人である。
爽やかな日だ。
波もない伊勢湾に海苔の養殖棚がひろがり、その先に蜃気楼のように中部空港が浮かぶ。これならセントレアと言ってもいい光景だ。
穏やかで、トランプ波が暴れない年であることを祈ろうか。