昭和館

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 先日、久しぶりに東京へ行ってきた。腰を曲げて、さすりながらの旅行となり、本当に大変であった。ここ二ヶ月程、腰を痛めていた。だが、「行かねばなるまい」と決めていたので決行してしまった。用事は全て済ますことができたので、私の腰痛を除けば結果はよかったのだが。
 まあ、こんな年寄りくさい「たわごと」はこれくらいにして、東京で特別に見てきた施設と美術展の紹介をしよう。こんなことはめったにないのであるが、この腰痛のために二つの施設ともタクシー横付であった。特別に立ち寄ったのは九段下にある昭和館である。あいにく、顔見知りである学芸員の萩谷さんは調査で地方に出張中であった。昭和館は後世の人に昭和という時代を伝えていこうという考えで、つくられた施設である。特に、戦中、戦後の日本がつらい時代の生活用品が集められており、年配の方達にとっては懐かしいものばかりだと思う。一部体験型の施設になっており、子供達の学習の場としても利用されているようである。
 もう一つ立ち寄ったのが六本木のサントリー美術館である。ここで、「その名は蔦屋重三郎」展を見てきた。蔦屋重三郎といっても馴染みがないと思いますが、歌麿・写楽・北斎・山東京伝・大田南畝というビッグネームの仕掛け人である。蔦屋重三郎こと蔦重のプロデュースによって江戸のスター絵師・スター作家が生まれた。こんな企画につい誘われて見て廻ってしまった。
おお、痛たたた・・・腰が。

*写真は「昭和館のパンフレット」と「その名は蔦屋重三郎展のパンフレット」

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