東京+書店+吉原+実践女子大

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 久しぶりに東京に。
 まず、ぼくの本、『中島飛行機の終戦』が並んでいるという「八重洲ブックセンター」に。
 あった、あった。4Fの特集台に平積み。おまけにポップ(宣伝用の小さな立看板)が立っている。いい眺めだ。
 一人の男性客がぼくの本を立ち読みをしている。
 「早く、買ってよ…」と心の中で叫ぶが、男性は読み続ける。
 ぼくが店内をひと廻りして来ても、まだ読んでる。まだ読んでる・・。
 ポップの立っている棚を写真に撮りたかったけど、それも断念。

 時間がないので編集者と待ち合わせの神田神保町へ。
 打合せが終り、古書店をぶらり。すると隣が「三省堂書店」。入ってみると、びっくり。見慣れた表紙! 『中島飛行機の終戦』ではないか。それもどんと平積み。よし!
 ついでに近所の「書泉グランデ」。ここには沢山並んでいると出版社から聞いていたので安心して入店。
 本は5Fのミリタリの棚に(写真)。「ミリタリーとは、違うのになぁ」と、ちょっとがっかりして帰ろうとエレベーターに乗ろうとする。と、なんと、特集台に2面で積んであるのが見えた。お隣が『昭和天皇実録』。これならよろしいと、一冊、感謝を込めて購入。(家には売るほどあるのに…)

 三ノ輪に移動。吉原の遊女の投げ込み寺「淨閑寺」へ。今書いている「吉原本」の執筆報告である。淨閑寺には、日雇い労働者の町「山谷」で死んだ行方のない病死者の慰霊塚「ひまわり地蔵」もある。

 お寺の前からスカイツリーが見える。
 写真正面の道路の先が「吉原遊郭跡」。写真の左手が「山谷」である。そして近代のシンボル「スカイツリー」が正面にみえる。
 日本社会の縮図がみえる光景だ。

 翌日は国会図書館。例のドローン騒ぎの件もあり、通行人より警官が多い道路を歩く。
 午後は実践女子大。17階建ての近代的なビルだ。昔の感覚の大学ではない。女子大ということもあるのだろうが入館のチェックも厳しい。
 隣が青山学院大。ここも近代化された。ただ、構内は昔と同じようにフリーパスで入れる。
 実は渋谷駅で道に迷った。渋谷ヒカリエなどという余分なものが出来たから、まるで昔と様変わり。
 すっかり「おのぼりさん」になったぼくだ。

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