機械遺産

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 社団法人機械学会から本年度の「機械遺産」が発表された。青函連絡船や岡谷の繰糸機群などと同じく、「豊田式汽力織機」が第47号として認定された。
 機械学会は明治30年(1897年)に創設された歴史ある会だそうだ。豊田佐吉の「無停止杼換式自動織機」通称G型自動織機が第16号の機械遺産として、すでに認定されている。豊田佐吉の発明としては2つ目の認定である。
 認定された「汽力織機」という名称には少し驚かされた。何故なら、豊田自動織機を初めとする企業、或いは研究者でもほとんど使ってこなかった名称だからです。通常は「豊田式木鉄混製力織機」または「~動力織機」だからです。しかし、この織機が当初スチームエンジンによる動力を使用していたことは事実です。また、一部では「汽力織機」という語で説明されてきたことも間違いありません。
 それはともかく、我々「はんだ郷土史研究会」で取り組んでいる「豊田佐吉翁発明 近代力織機発祥の地」の記念碑建立には誠にうれしいニュースです。佐吉が研究、発明した力織機が「愛知の発明の日」、「機会遺産」によって、現代においても国・県に認められたことを意味しています。
 その発明の地が半田市乙川であったことを広く知ってもらうようにするの事が、我々の大きな仕事であろうと思っています。
 * 写真は7月26日(火)の中日新聞記事

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