点字本になった「幸せの風を求めて」
「幸せの風を求めて 榊原弱者救済所」(西まさる著)が点字本になった。
点字本にしてくれたのは埼玉点字図書館。日本点字図書館を通して個人も貸し出しができるそうだ。
弱者を書いた。弱者救済を書いた。それを努力し実行した人を書いた。弱者をいじめる人も書いた。
そんな人たちに読んでほしいと思ったからだ。
弱者を嫌いな人に、読んでほしいと思った。弱者なんか救うのは無駄だと言う人に読んでほしいと思った。
でも、ほんとうに読んで欲しかったのは弱者と言われる人たちだ。
その人たちに、
「弱い人を、人生をかけて、救う努力をする人がいるのだ」
ということを知ってもらいたいと思ったからだ。
そうすれば、それがわかれば、弱い人が少しでも強くなれる、と思ったからだ。
点字本になってよかった。
視力の弱い人が読んでくれる。榊原亀三郎と出会ってくれる。
点字本になってよかった。
*写真は、半田市鴉根にある「榊原弱者救済所跡」を見学した時のもの。大雨だったが80人も来てくれた。