研修バス旅行・伊賀上野訪問
すっかり恒例となった当会の研修バス旅行。今回は10回目。
伊賀上野に「芭蕉翁」「伊賀上野城」「忍者」「荒木又右衛門」に会いに行った。
それぞれ面白く、キャッチフレーズ通り、「ちょっと学び、ちょっと遊ぶ」に相応しい1日となった。
予想以上に面白かったのは「小田小学校」だ。明治14年創立の小学校。むろん今は学校ではない。建物は三重県の重要文化財だ。
あまり知られていないので、紹介する。
と言っても建物は見てもらえばいい。とても小学校とは思えないほどモダンな洋風建築だ。これが芭蕉や忍者の里にあるから、なお面白い。
ステンドグラスの部屋は10畳ほど。図書館という。窓のガラスが美しい。明治14年建築だから「大正ガラス」とは言わないだろうが、色と手作り独特の屈折が美しい。
旧教室は昔の教科書などが展示されていた。
新美南吉の「百姓の足、坊さんの足」が紙芝居風になっていた。なかなかいい作品を採っている。「ごん狐」か「おじいさんのランプ」などポピュラーな作品を選ぶのが普通だろうが、なかなか目が高い。さすが芭蕉の里、国語の水準が高い。あっぱれ!
終戦直後の黒塗りの教科書があった。
戦闘機の絵のページ㊤は、下のように全ページ真っ黒。これも日本を占領したアメリカさんが、その権力で子どもたちに自分の価値観を押し付けたわけだ。
全体主義より民主主義がいい。戦争より平和がいい。でも、このような押し付け、「悪いものは見なくていい。見せない」の思想をぼくは嫌う。他に方法はなかったのか。
これを実際、教室で目にした当時の純真な小学生たちはどんな感想を持ったのだろう。
①、戦争に負けたのだから仕方がない。
②、GHQは偉い。
③、今度は勝ってアメリカの教科書を黒塗りしてやる。
さて、2つ目の教科書。黒塗りされている文字はなんでしょう。黒塗りするほどの言葉なのだろうか。
いろいろ考えさせられる黒塗り教科書だった。
というのも、
ちょうど今の平成の日本で、「政府の嫌がる記事を書く新聞はつぶせ!」の声があがったことを知ったからだ。
言論の自由だから、どんな発言もよろしい。但し、ヘイトスピーチはいかん。自民党青年部のこの声も沖縄県民を蔑視するヘイトスピーチと言える。日本国民をバカにするヘイトスピーチと言える。
それくらい分かってほしいよ。年収2400万の青年たちよ。渇っ!
おっと、芭蕉と又右衛門の楽しい話を書くスペースがなくなった。今度また。