西まさる編集事務所

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 ここがぼくの事務所というか、書斎というか、倉庫というか
 ともかく小さくて、汚くって、
 だから、とても居心地の良い17坪である。

 ここでぼくは駄文を書いたり、本を読んだりしている。
 昨日は、半日もインターネットで競艇を観ていた。ネット投票で100円づつ数レース、勝負! 勝負!
 結果?
 良いわけはないよ。
 そんな日を過ごす事務所である。

 店番をしているのは愛娘リン子。
 店の前を通る不審者の番をしている。特に不審犬には厳しい。
 この写真は榊原亀三郎の曾孫でライターの田村康子さんが撮ってくれた。

 ここには随分といろんな人が来る。
 いちいち名をあげるのもナニだから、代表選手として大村知事をあげる。
 大村愛知県知事はこの事務所に3回来た。
 そのうち2度は中に入っていただいた。1度はお茶。1度は寿司を一緒に食べた。
 
 1年ほどしてアイプラザ半田で知事とお会いした。
 ちょっとした時間待ちもあって同館の応接室でお茶を飲みながら30分以上も雑談した。SPが応接間のドアの外に立っていた。
 雑談の中で驚いたのが、3回も来たぼくの事務所を知事は覚えていなかったことだ。お寿司まで奮発したのに…

 珍しい政治家だと思った。
 ぼくの印象が薄いのか、ぼくの事務所の印象が薄いのか、ちょっと心配を感じたものだ。

 ある衆院議員や、ある衆院落選議員は、ぼくを見ると、まるで旧知の実力者に会ったようにハグをする勢いでやって来る。
 お世辞に違いないが、「西さんの事務所に来ると、ほっとするね」などと言う。
 それが政治家の性と思うのだが、大村さんは違うようだ。

 大村さんは人を見る目があるからだろう。
 ぼくでは、票にも金にもならない。彼はそれを知っている。

 ぼくの事務所はJR乙川駅前。どうぞ、お近くにおいでの折、否、遠くからでもおいでください。
 リン子が歓迎します。

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