陰陽師・安倍晴明

ファイル 382-1.jpgファイル 382-2.jpgファイル 382-3.jpg

 「新吉原遊郭をつくった男たち」をほぼ調べあげた。主役は松本清十郎や千賀志摩守だが、どうしても避けて通れぬ影の主役が2人いる。
 一人は車善七。もう一人(一団)は陰陽師である。
 知多半島の人は意外と知らない(興味を持たない)が知多半島は陰陽師の重要な郷である。特に今の知多市、東海市、安城市あたりは秀吉によって京から追われた陰陽師が集団で住みつき、一種の郷をつくっていた土地だ。

 安城市歴史博物館で「安倍晴明・特別展」があるので出かけた。
 何度来てもこの博物館は凄い。建物も立派だが、展示内容や所蔵品、なにより文化に対する目線が低く、いかにも歴史や文化を大切にしているという姿勢が見える。あっぱれ! と言わせてもらう。

 陰陽師関連の所蔵品も多く、こんな地味なテーマだがしっかりと保存し広く公開している。
 勉強させてもらった。

 新美南吉の生家を模したコーナーもあった。南吉の故郷・半田の人間としては焼き餅を焼くほど安城は南吉を大切にしている。

 帰り際、外に出るとパイプオルガンのような曲が鳴り響いた。ちょうど12時だったので、「昼を知らせる曲だが、何の曲だろう。ドボルザークに似ているが…」と同伴の家内に話しかけた。
 「何を言っているの。これは雅楽でしょ。陰陽師のテーマーに決まっているでしょ」。
 そうか、ここまでやるか。安城さん、あっぱれ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です