鳴海の祭
『はんだ郷土史だより』の11月号にも書いたが、
同紙を入手でない方々のために、
「鳴海の山車は半田からのもの」を書いておきたい。
写真は名古屋市緑区鳴海の祭の山車の一つ、「花井町」。
享保年間に半田地方から購入したという。
買ったのは、鳴海・下郷家。千代倉の屋号で名高い尾張きっての豪商である。
今年の祭の数日前に下郷さんから電話、「西さん、花井町の山車のこと知ってるかい」。
「伝聞は聞いていたけど、ほんとなの? じゃ行きます」
と、初めて鳴海の秋祭りを見た。
夜の祭である。
提灯で飾られた7輌の山車が悠然と成海神社から町に出る。
観衆はゆうに10万人は超えているだろう。
旧成海神社から名鉄駅の橋まで人垣。
繁栄の町の瀟洒な祭の感がいっぱい。
さて、山車・花井町だが半田のどこから嫁入りしたのかは不明。
山車の形、情況証拠から、乙川村の西山からだろうの意見が多いが、
心当たりの方、噂を聞いたことがある方、ご一報願いたい。