200回講座 盛況
「ふるさと講座」が200回を迎え、今回・204回に「ふるさと講座200回記念講座」をもった。
壇上中央が原氏
原史彦氏(名古屋城調査研究センター主査)による「桶狭間合戦」である。従来、この有名な歴史的合戦は、「尾張に侵攻してきた今川義元の大軍に対し、小数の兵力の織田信長軍が奇襲を敢行。見事、今川軍を破った」と伝わっていた。ところが史料を丁寧に読み解くと全く違う情況がみえたのだ。
原氏によると、「桶狭間の合戦は今川が仕掛けて来たのではなく、信長が挑発して合戦を挑んだ」。「今川軍は大軍ゆえ油断して酒宴などをしていた。そこに織田が奇襲をかけた史実はない」等々、既存の〝物語〟を否定、訂正するものだった。
会場には100人の聴衆。まさに息をのんで原氏の講座に聴き入っていた。
実は原氏の講演時間は80分の予定だった。ところが終わってみれば120分。普通はあり得ないほどの時間オーバーだが、会場の空気は120分間、ピンと張り詰めていた。
まさに「ふるさと講座」の記念講座にふさわしい会となった。