古典の小径 記紀から『夜明け前』まで

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 久しぶりに良い本に出会った。それが実感である。
 古典というと堅いイメージがある。イメージじゃない、本当に堅い=難い、ものだ。でもこの本はその難しい古典文学をちゃんと読み砕いて分かりやすく提供してくれている。実に読みやすい。親しみやすい編集である。
 それは、古代・中世・近世の膨大な古典から75篇を拾い出し、一話を4ページにまとめたことが成功の要因だろう。
 「かぐや姫」も「清少納言」も「芭蕉」も4ページにまとめてある。このまとめは著者に相当の力量・知識量・文章力がなければ出来るものではない。
 出版社の宣伝文句に「古典文学をこれほど楽しく、軽やかに、そして、史実を大切に書いた本はない」とあったが、それはあながちオーバーな惹句ではない。当たっている。
 4ページが一話で75篇。75篇にはそれぞれ写真や挿絵もあり退屈しない。だから一日一話読んで75日経てば、ちょっとした古典通になる。
 そんな本だ。
 著者は外村展子、知る人ぞ知る中世文学研究者だ。新葉館出版刊・3000円+税
 装丁も美しい。

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