謎の多い尾鷲からやって来た藤八

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藤八小話①
 藤八坊ちゃまは謎だらけの子供である。わずか13歳で石川藤八家に養子として入ると同時に、七代目藤八を直ちに相続しました。藤八の養父は稲生さん。養母は松本さん。出身は尾鷲。本当のお父さん、お母さんの名前は分からない。何なんだこれは。謎に満ちた生い立ちである。そして、終生、本名は松本市松のままなのである。彼の顔は海の男の顔だろうか、それとも高貴な人の落とし胤の顔をしているだろうか。
 早くから家を継いだのだから、後継者を期待して早く結婚したかというと、この時代としては晩婚の32歳。しかも嫁さんは一歳年上の33歳。それも六代目の妻、すなわち義母の姪である。七代目藤八は運が良い生涯だったのか、周りの大人に振り回された生涯だったのか、さっぱり分からない。
 藤八の結婚は明治29年である。それは佐吉が後妻の浅子と暮らし始めてしばらくの時期である。藤八は佐吉に刺激を受けたのだろうか。うらやましく思った藤八に義母は渡りに船と行き遅れの姪を押し付けた。うーん、ありうるかも。これは我ながら面白い発想だ。
* 写真は七代目石川藤八こと松本市松

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