『中島飛行機の終戦』 西まさる著
『中島飛行機の終戦』西まさる著の企画書を出版社に出した。
まだ正式な返事はないが多分OKだろう。
もう後戻りできない。
きょうは「熱田の森文化センター」のカルチャー教室の日。
頭の中は中島飛行機一色だから、「知多半島の戦争遺産と中島飛行機の終戦」しかできない。それを演題にした。
受講生の方々の反応も気になったが、なかなか良い。
ちょっとホッした。
みなさんの目が輝き、「知らなかった」と言ったのが、GHQによる中島の滑走路の爆破破壊のこと。昭和20年の9月初頭に実施された。
掲出の写真である。
数え切れない爆破の痕が分かる。
もう一つの写真。
地上で破壊された「彩雲」。無残な姿だが、この機は世界最速の偵察機だった。
こんな実話がある。
偵察中、「彩雲」は敵に見つかった。敵空母から「グラマン」が飛び立って来た。
「彩雲」は3人乗り。追って来る「グラマン」は一人乗りの戦闘機。しかし「彩雲」は自慢の逃げ足でぐんぐんと敵を引き離した。
喜んだ「彩雲」の搭乗員は本隊に打電。「ワレニ追イツク 敵戦闘機ナシ」。
受信した本隊はどっと湧いた。
ところが無用の打電は軍規違反。
打電した通信員は帰還後、大目玉を食らったが、叱る上官の目は笑っていた。
閑話休題のつもりで、中間報告です。