『中島飛行機の終戦』を終戦しました
本日、『中島飛行機の終戦』を終戦した。
思えば、平成17年に書き始めた原稿。資料をみると平成17年から19年の物ばかりだ。
今は何年なの? と言いたくなる。
半田製作所の実質トップ、藤森正巳さんの『中島ノート』にお世話になった。
昭和18年から24年までの中島飛行機をみんな教えてくれた。
中島の裏も表も。
そして、何より面白いのは、興銀と中島の喧嘩!
写真の前田侯爵邸を興銀から取り返したその手段は! 何と興銀本店の大金庫の差押。
藤森の離れ業だった。
拙書の冒頭。
◎
藤森はノートを開くと、乱暴に、「lost a war」と書く。そしてすぐ、その一文をぐるぐるとペンで消し、「The war ended」と書いた。「lost a war」は敗戦の意味。「The war ended」は終戦と読む。
藤森は敗戦を終戦と書き直したのだ。
そして中島飛行機の終戦ならぬ、再建への開戦が始まるのであった。
後は、本になってからのお楽しみ。
2月末には製本が出来る予定だ。
*写真は中島飛行機本社=旧前田侯爵邸=現在、都が管理して公開中。