『卑弥呼の一生』 広島県三原市の郷土史
『卑弥呼の一生 紫式部への鎮魂歌』(新葉館出版)という本が出た。卑弥呼の郷は広島県三原市だと調べ上げた労作である。
作者は広島大学の元教授・岩谷行雄氏。三原のご出身だが、現在は愛知県半田市にお住まい。
本職は法律学者だが、万葉集の郷里の歌がもともとは切っ掛けで、卑弥呼の郷が三原だと気がついた。
以来10数年、丹念に研究を重ね、万葉集、古事記、源氏物語などの歌に秘められた〝暗号〟を紐解くと、そこに現れたのが「卑弥呼の国」「卑弥呼の一生」。
これぞ、古代ロマン。
三原市ではこの12月、三原市民ミュージカルが「海と山の王国 邪馬台国 ひみこ」というミュージカルを創作。同市芸術文化センターで開演。なんと1200人の来場で満席だった。
一冊の本から盛り上がる〝郷土愛〟。
「広島じゃけん」の凄いパワーなのかと、羨ましくなる。少なくとも、愛知県人にはないパワーだ。
卑弥呼。
誰でも知っているが、誰もしらない謎の女帝である。
その幻の国が三原市。
古代ロマンの夢が広がる。
*写真は、本の表紙と、12月2日に開演のミュージカルの模様。クリックで大きくなります。
*本は、全国有名書店やすべてのインターネット書店で買える。2100円。