トヨタ世襲礼賛報道orNOT
先週の9日号の週刊文春にトヨタ関連の記事があり、ついつい買ってしまった。特に佐藤正明氏が書いているということで興味をもったこともある。佐藤氏は「ハウスオブトヨタ」の作者として、よく知られている。タイトルは「トヨタ“世襲礼賛”報道に異議あり」というものである。さすがに経済ジャーナリストだけあって、はば広い知識とネットワークを持っているようだ。
しかし、この記事を読んで少し違和感を覚えた。本当にタイトル通りのことを考えて書いた記事であろうかということである。この疑問は直ぐ解けた。佐藤正明氏のホームページに自ら答えを書いていた。週刊誌のタイトルは、「・・・羊頭狗肉と冷やかされようが・・・」とあり、また「9日号は15日発売の「トヨタストラテジー」の終章のエッセンスです」とある。即ち、自分が書いた本の重要部分を利用したのである。別にそのことを非難しているのではない。だが、自分の本の宣伝であるとまでは言わないが、真っ直ぐタイトル通りのことを主張した記事ではないことは確かである。
この記事の中で、松下家(パナソニック)の世襲に対する分析、豊田家の番頭と創業家についての記述に関して、私自身は違う認識を持っている。これについてはまたの機会に書いてみたい。