佐吉のおじいちゃん
佐吉小伝④
佐吉のお父さんが佐原姓であったことに、疑問を持たれている方がおられるようです。ぜひ、そういう方は「はんだ郷土史往来2号」に詳しい系図を載せてありますので、お買い上げをお願いします。
佐吉のお父さんの伊吉は次男、長男は佐六、三男は伊平と言う。この兄弟の父、すなわち佐吉のおじいちゃんは佐原佐平、その上のひいじいちゃんは佐原兵蔵と言い、代々佐原姓です。
伊吉の兄の佐六が佐原本家を継ぎ、三男の伊平は市場地区の佐原兵衛家へ養子に行き、やはり佐原姓を名乗ります。佐吉の父の伊吉のみが豊田吾吉家の新家を引き継ぐ形で豊田姓を名乗ります。
佐平じいちゃんの職業までは分かりません。だが、佐吉のお父さん伊吉が大工を始めたことは確かであるので、おじいちゃんはおそらくお百姓さんだと思います。このおじいちゃんで唯一分かっているのが、生年と没年である。1811年(文化8年)生まれで亡くなったのが1897年(明治30年)、実に満86歳である。
ということは、佐吉が乙川で力織機を発明したころまで、健在だったということです。残念ながら、この長命の佐平じいちゃんについて書いた書物は全くないようです。
* 画像が悪いですが、この人が佐平じいちゃんです。