佛 佐吉
どうしても金原明善がらみで知りたいことができ、またまた浜松へ。
尾張大野の友人が、「そんなものネットに出ているよ」と言ってくれるのだが、ぼくは行くのだ。
浜松城近くに古書店があった。郷土資料もあろうかと入ってみた。いい本が沢山ある。但し、どれも高い。ちょっと参考までにつまんで行く― そんな値段ではない。こんな値付けをしているから古書はマイナーになり、インターネットに負けているのだ。
あれ、「佛 佐吉」という本がある。明治44年発行。360Pで上製、天金の当時の豪華本だ。手に取り、ぱらっとめくると、金原明善の序文。こりゃ何かの縁だぞ。豊田佐吉を「仏」とする切り口も面白そうだ。小栗照夫さんに買って帰ると喜ぶぞ。
価格は1,400円。豊田佐吉+金原明善なら、わが、はんだ郷土史研究会の今にぴったり。買った! 小栗に2,000円で売りつけてやろう。ニタッ~
取材を終え、帰りの列車の中、本を開く。
佐吉は佐吉でも、永田佐吉。何でも岐阜の教育者らしい。
ありゃ~ 大変な無駄遣いだ。
「この慌てもの!」。嫁の怖い顔が脳裏を走った。
小栗さ~ん。この本いらん? 安うしとくデ。