坂の町・亀崎 「にしさんぽ」で見た!

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 情報誌『Step』で知多半島の町をランダムに散歩する「にしさんぽ」を連載している。
 今月(3月号)は潮干祭がユネスコの世界遺産に登録されて盛り上がっている半田市亀崎の町を行くことにした。
 街角には「祝・世界遺産登録」の幟があちこちに、さすがの盛り上がりだ。
 それはそうとして、へそ曲がりのぼくは潮干祭より良いものは無いかと探す。久しぶりに亀崎城址に上がってみた。
 勘のいい人なら、「はは~ん、玉姫(淀)を師崎に連れて来た稲生重政の城跡に来たかったのだな」とお分かりだろう。その通り、大坂の陣の時、豊臣の御座船と高貴な姫を奪って来たのが稲生水軍。その城(本家・・本拠地は師崎の千賀邸)がここ亀崎城である。
 城跡には当然、何もない。しかし海を見下ろせる「観月亭跡」はあった。ここから見る亀崎の海は美しい。

 亀崎は坂の町である。広島の尾道と似て語られることもある。
 その坂の町を歩くの先立ち、Googleマップを見た。そこでビックリ仰天! 黒田鋭三先生の葬儀の看板が写っていたからだ。

 黒田先生は当会の会長、ぼくと一緒に名鉄カルチャー教室の講師も務めてくださった方だ。先生が亡くなったのは昨年7月だ。ところが、「おい! 西くん、亀崎を取材するなら私を連れて行きなさい!」とばかりに画面に登場したのだ。

 何ということだ! しばし画面に釘付けになったぼくであった。

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