大阪行き

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 杖を片手に大阪に行って来た。疲れた。身体が充分に動かないということが本当に辛いことだと実感した。健常者のみなさん! どうぞ健康は大切に、大切にしてくださいよ。

 朝7時に武豊線に乗車。通勤時間帯なのでほぼ満員。でも話し声ひとつ聞こえない。実に静かだ。数百人はひとつの箱に中にいて何の音もないのは不思議にさえ思った。
 人は人と話すことに疲れているのだろうか。

 大阪に着いた。
 大阪環状線に乗った。乗車率は50%もないのにうるさいほどの話し声だ。大きな声の会話が飛び交う。
 「さすが大阪や」と思ったが…、違う。中国語だ。ずっとずっと休まず喋り続けている。4人ほどの会話が車内を占領している。これだけ大声で喋ることがよくあるものだ。まして他人の迷惑など意にも介しないようだ。文化の違いとは恐ろしい。
 うるさい! と怒鳴りたくなったが、日中友好関係を優先して我慢してやった。

 今回の大阪行きは被差別部落の歴史を探る取材だ。場所は大阪、浪速区・芦原橋駅の近所の一帯。江戸時代以前から被差別部落が点在した地域で、現在も『大阪人権博物館(リバティおおさか)』などがある部落解放運動のメッカともいえるところだ。
 ここで関係の方と会う。

 芦原橋の駅を降りる。昔から何度も来ているが15年程前に最後に来た時とまるで変わっていない印象だ。町並みも町の雰囲気にも変化は感じない。「人権問題にも変化はないのだろうか…」とつい思ってしまう。
 街角には「人権啓発」のポスターがあちこち貼られているが、それ以外は町の歴史を物語るようなものはない。
 無事、取材は終えた。良いも悪いも想定内の結果だった。

 疲れた。
 きょうは昔馴染みの千日前の「自由軒」で「名物カレー」を食い、昔馴染みの「立ち飲み屋」に寄って、湯豆腐と水茄子で生ビールを2杯飲む予定だった。その旨、女房にも高らかに宣言して出かけた来たのであるっ!。
 しかし、店の前まで来ても入る気になれない。疲れ果てているのだ。
 もういい! 一目散に帰途についた。

 ああ!大阪 の一日であった。

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