幕末遺産・大井の烽火台で見えたもの
10月8日に「知多半島研修バス旅行」をする。観光バス1台分の定員がすぐ埋まった。うれしいことだ。
今回は南知多方面。(武豊→大井→内海)の旧跡を廻る。ちょっと勉強しながら、ちょっと遊ぶ。「ちょっと知的な観光旅行」を目指す予定だ。
下見に行った。
会長の伊藤さん、運営委員長の廣川さんとの3人。気のあった仲間だから遊び感覚。これはこれで楽しい。
写真の「大井」は幕末、黒船来航時に名古屋城に緊急を知らせる「狼煙」を上げるための「烽火台」のあった場所。
この近く、師崎の見張り所で黒船を発見すると、大井→美浜→武豊→亀崎→緒川→大高と狼煙をリレーして名古屋城に伝達するもの。
烽火台は出来たが、実戦は一度もなかったという。
この日は快晴。前方に見えるのは三河湾。その右手は渥美半島沖につながる太平洋となる。左には武豊方面、すなわち名古屋方面が霞んで見える。
ここで上げた狼煙は充分に武豊で目視できるはずだ。武豊で亀崎に向けて上げた狼煙もはっきり見えるようだ。
想像をめぐらせば名古屋城に向ける伝達の狼煙が5本、いや6本と見える。
「すわ! 一大事じゃ!」。
馬を走らす武士が見える。慌てふためく農民が見える。ゆっくりと航路を江戸にとる4艘の黒船が見える。
「おお~い、行くぞ」と伊藤さんがぼくに呼びかけるまで、幕末の夢を見ていたのであります。