源義朝暗殺・湯殿跡
この17日に、熱田の森文化センターの友人たちと「義朝最期の地を巡る野外講座」に行くので、その下見に出かけた。
大御堂寺、血の池、姥張り石、墓、磔の松。
何度も巡った地だが、その都度都度に違った感慨があるのは歴史の重み、厚みのせいだろう。
この湯殿で入浴中の義朝が暗殺された。
入浴中だから下帯一つの姿だったろう。むろん武器などもたない。
「せめて、小太刀一本あらば、むざむざと討たれまいに・・・」と無念がったとの伝承も。
湯殿跡は写真のように石組み。この上に小屋を建て、石組みの空間を炉にして小屋の部屋を熱し、湯気でサウナ風呂のような入浴をした(西の想像)はずだ。
今のようなバスタブに満たした湯に入る入浴方法だったわけではない。
いずれにしてもここで義朝が死に、数年のちに義朝の子・頼朝が父の仇を討った。
遠い昔の遠い歴史が湯殿に煙る湯気のように立ち昇って来た。
*17日の参加希望者は当会事務局まで。熱田の森文化センターの受講生でなくとも可能。