豊田佐吉の地 訪問記①
佐吉翁誕生の地・湖西市を訪問した。
同記念碑建立世話人会事務局の6人+雑誌記者さん1名の視察・勉強の旅である。
まず湖西市長を表敬訪問。市長室で地元で売出し中という「玄米弁当」をご馳走になる。地元食材でヘルシーで薄味。糖尿病の筆者にはうってつけだが、「浜名湖に来たのだからウナギにしてよ」の声も。
「原発」「佐吉」「浜名湖塾」。エネルギッシュな三上市長の話にしばし聞きほれた。
しっかりとした「夢」を持ち、それを強く主張する政治家は意外と少ない。拍手を送りたい。
佐吉記念館。
豊富な資料や見事な所蔵品、行き届いた整備。さすが! 羨ましい限りだ。
半田市に間もなく記念碑が建つが、この記念館と比べるわけではないが、………である。
豊田家の墓所のある妙立寺に。
豊田家の墓は新しい花が所狭しと供えられている。笠つきの立派な墓だ。「佐吉っあん、たまには乙川にも来てね」とお参りする。
実は半田から花を二組持ってきた。一つは豊田家に、もう一つは別のお墓に。
それは豊田家の墓から10mも離れていない所に建っていた。
案の定、最近は誰のお参りもないと見え、お供えのサカキは枯れ、墓石には蜘蛛の巣が張っていた。
墓を洗い、供花。「自分の親の墓も洗ったことはないのに…」とブツブツとお参りしたが、何故か気が晴れた。「ありがと」と墓の主が言ってくれたにちがいない。
彼岸も近いのに熱い日だった。32度だという。ツクツク法師がしきりに鳴いていた。