鐘ノ尾
写真は南知多郷土資料館に展示されている「鐘ノ尾」という物。
木製で長さ約50~60センチ、太さは5センチほど。
これだけなら見逃しているのだが、説明文にこう書いてあったからびっくり。ぼくたちの縄張りじゃないか。
「鐘ノ尾 吉原の遊女からもらった縁起物」
帰宅し、さんざん調べたが何に使う物かは不明。辞書にも百科事典にもない。
唯一、「秋の季語」にはあった。句をみると仏教用具のようにも感じるが判然としない。
ご存じの方、どうぞ、ご教示を。
「鐘ノ尾」、あるいは「鉦ノ尾」かもしれない。
その、南知多には慶応大の日比谷孟俊先生、豊橋創造大学の島田大助先生とご一緒した。「南知多と吉原」の踏査である。少しづつだが全容が見えて来たようだ。
「江戸の吉原遊郭を支配していたのは、何と、南知多の人たち!」
と、聞いて驚かない人はいないだろう。反響も少なくない。
先月28日に名古屋郷土文化会に呼んでいただき、名古屋鶴舞図書館で講演をさせてもらった。「吉原遊郭と南知多衆」を話した。
ご参加はいつもの5割増しという。それにも驚いたが、さらに驚いたのは、「東京からこの講演を聴くためにわざわざ来た」という人がいたことだ。
吉原人気は捨てたものじゃない。
実感した。