風邪を引いた
風邪を引いた。たぶん生まれて初めてだ。
今までぼくの周辺で「風邪を引いたから休む」と言っていた人がいたが、それはずる休みだと思っていた。少々咳が出ようが、多少熱があろうが仕事をする! それが当然だと思っていた。
「風邪を引いた」は「ずる休みの口実」、風邪など根性で直ると思っていたのである~っ。
事実、ぼくも子ども時代、何度も何度も「風邪を引いた」。
ただ、それはすべて嘘。
寝込むぼくに「大丈夫かいね」とやさしくおばあちゃんやお姉さんが言ってくれて、卵のかかったオジヤやバナナ。時にはカステラが出た。
ぼくは定期的に風邪を引くことにしていた。
だから、風邪はずる休みの口実。そうぼくは信じて疑わなかったのである。
この10月8日(日)偉い学者ご夫妻が「はんだ山車まつり」を観るというのでご案内した。初めて桟敷席を買った。イスに座れるだけで五千円はちと高いが辛抱して観覧。壮観な山車の列を観てそれはそれで満足したが、日差しが照り放題、日陰が一切ないスタンド席。たぶんあれでやられた。
それから一週間、ぐずぐずと調子が悪くなった。
14日は安城博物館に陰陽師展の見学。
15日ははんだ郷土史研究会の例会。
17日は名鉄カルチャースクール。雨の中、神宮前へ。濡れることはないのだが何だか体調が優れない。でも講座は楽しくすませた。
19日は鴉根の榊原弱者救済所跡に美浜町の民生委員さんが見学に52名。いつものようにミニ講座。手抜きをすると倒れそうなので気合を入れて話した。
これくらいのスケジュールはいつもならへのかっぱ。何ということはないのだが、やはり堪えたのだろうか。
これが終わってほっとしたのか急に体調が悪化。しんどい。動きたくない。喉が痛い。ちょっと横になりたい。これはずる休みでない。まさに行灯の油をなめるような気持ちで過ごした。
そしてずる休みでない休みを2日ばかり。ようやく事務所復帰。
こんなつまらぬブログを書いて仕事を再開する。
「風邪は引いたなどとは、ずる休みの言い訳だ!」と二度と言わない。すまん。