鴉根の狐の名前を大募集
鴉根の榊原弱者救済所は「三本足の狐」と切っても切れない関係にある。
亀三郎が狐を誤って鉄砲で撃ってしまった。狐は命を落とさなかったが足を一本失った。その狐は身重だった。
亀三郎は後悔した。「人助けを一生の仕事にしている俺が狐の親子を殺してしまうことになりそうだった。俺としたことが、すまない」。
その日から三本足の狐は救済所の仲間になった。むろん子狐も。
鴉根の丘は「稲荷山」。「稲荷神社」もある。鴉根区民館のある辺りは「稲荷町」。そこに新美南吉が住んだ。昭和12年秋のことである。南吉はもちろん「三本足の狐」の話を知っている。狐がテーマの童話作家が自分の寝起きする村に伝わる狐の伝承話を知らないわけはない。何度も救済所を訪れ、様々なものを見たはずだ。
さて、その狐は今のところ名無しの権兵エ。名付け親を募集中です。下の「狐の名前大募集」を」クリックしてください。