11月例会
11月例会は「中島飛行機はなぜ半田に進出したのか」を小松文五先生。「日間賀島の黒姫伝説・師崎の玉姫伝説」を西まさるがお話をした。
小松先生の「中島飛行機・・」は、「なぜ半田に」というより戦前、戦後の軍用機事情とその軍用機の特長や性能を説明するという講座だった。先生は美術の教師だったこともあり、数十機の戦闘機や爆撃機のイラストはさすが、という出来映え。それを見ているだけでも楽しいほどだ。
「なぜ半田に・・」の論説を小松先生はあえて回避したようだ。
考えてもみれば戦中の半田市は中島飛行機半田製作所そのものといえる町。当時の人口7万人のうち3万人が半田製作所に働く人。半田市周辺の中小工場の大部分は同社の下請け。商店だって中島抜きでは成り立たない。今でも半田市民の何割かは中島所縁の人のはずだ。
ちなみに、当11月講座の会場、アイプラザ半田は中島・山方工場のあったど真ん中。その目の前にある半田病院の前身は中島の病院。病院の中庭に中島時代の院長の石像が今も建っている。
そんな場所で、半田にまるで所縁のない小松先生が半田製作所を語ることを躊躇されたのだろう。
とは言え、軍用機の話も面白かった。会場の諸氏もそんな雰囲気だった。だれもが平和を願っているはずだが(自分が前線で危ない目をみない)戦争の勇ましい話は大好きなようだ。
「日間賀島の黒姫・師崎の玉姫」は今度書く。