森の石松
安政6年6月19日の昼下がり、尾張の国は知多郡乙川村葭野畷(今の半田市乙川吉野町)で清水次郎長と保下田の久六の決闘があった。一部は数日前の当ブログで紹介している。
実は決闘のあった場所に記念碑を建てるという話があったのだが諸般の事情でのびのびになっていた。ところがその場所に記念碑ならぬ店舗が建てられた。
驚くなかれその店の名は「森の石松」。回転寿しのチエーン店という。石松は乙川の決闘の立役者である。
同店のご店主はそんな事情を知って知らずかは不明だが、石松ゆかりの地に「森の石松」と記した看板が立つ。その光景を見て、何か運命的なものを感じるのは、私が「次郎長と久六」の著者だからばかりではあるまい。