『中島飛行機の終戦』の思想的反響

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 『中島飛行機の終戦』を出版した。
 売れているのか、どうかは、著者としては今のところ知りようはないが、反響は多くあり、ありがたい。
 群馬県の上毛新聞が書評を書いてくれたが、新聞は紹介が主なので良否には触れない。
 その点、「アマゾン」や「読書メーター」には、何件か書評が書かれ、ここは辛らつなものも多く、いつもひやひやする。
 拙書『幸せの風を求めて』も、ぼろくそに書かれ不愉快な思いをした。但し、プロとして、叩かれているうちは良い。褒め殺しには気をつけろという編集者もいた。そう思っておく。

 今回、多いのは〝思想的反響〟だ。
 ぼくは、もともと編集者でジャーナリストなので、物を書くときに思想的なバランスをとる習性がある。
 それを、右寄り思想の読者、あるいは左寄り思想の読者から見ると納得できないように読めるようだ。要するに、右か左かはっきりしろ、というお叱りだ。

 特に声が大きいのは、「朝鮮人徴用工」の一連だ。
 朝鮮人問題は、同和関連と並んで、マスコミはアンタッチャブルな領域としている。月給を貰っている記者はまず触らない。
 そこを、ぼくがちょっとだけ触ったから石が飛んでくる。
 「はんだ郷土史だより」でも書いたが、困った、困った。
 でも、『中島ノート』(写真)に書いてあることですぞ。

 ある書評でぼくのことを、「日本伝統の宗教的左翼思想家と思ったら、そうでもなかった」と書かれていて、噴飯した。
 そういえば、「宗教的左翼思想家」はいる。一昔前まで、ぼくもそうだったかもしれない。
 そして今、ぼくはそんな人に責められているかもしれない。

 先日、名古屋の町を歩いていると、ポスターが目に入った。
 講演会の案内ポスターである。
  「美しい国。日本人の誇り」。
 講師は見ないでも分かるよね。元高級自衛官。

 彼らの美しい国はどんな国。
 彼らの誇りはどんな誇り。

 よく分からないので、今度、ぼくの友達にいる「宗教的右翼思想家」に聞いてみる。

 軍需工場内の写真。飛行機に群がって作業する人のほとんどは、13歳から17歳の男女。子どもたち、少年たちだ。子どもたちは大声で訓示された「日本人の誇り」を持って作業していた。
 そして、造られた飛行機の殆んど全部がどうなった?

 右翼的視点で結構。左翼的視点で結構。どちらの目で見ようと、見える史実は一つのはず。

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